| 11 | 2025/12 | 01 |
| S | M | T | W | T | F | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 | 31 |
「あーかーねっ」
僕はその女が嫌いだった。
ぶしつけな奴。
第一印象から全く変わることの無い女に嫌気が差す。
その女も、「茜」だった。
「転校して来たんだし優しくしてよー」
「何で僕なの」
「おんなじだから」
言うと思った。だから嫌だったんだ。
「黙ってくれる？邪魔だから」
僕は読みかけの本に目線を落とした。
こういう奴とは関わらないほうが良い、僕は自身に警告を送り続け、女を無視した。
中２の秋、窓の外は夕焼けだったあの日、僕は彼女に出会ったんだ。