回数多くて逆にびくびくしてますが、お詫びも兼ねて続きかいちゃいます。
すまん。
あの日…茜色に染まったアスファルトを踏みつけながら帰宅している時だった。
「ねえねえ!もしかして上梓中学の人?」
突然呼びとめてきたのは自分と同じくらいの年の女子だった。僕にとっては不意打ちの攻撃に、ああとかはいとか、曖昧な返事をした。
「だよね、制服上梓中学のだもん。中2?」
またはいと短く答えた。
「そうですけど」
「やった、同い年!クラスは?!」
話しかけてきたそいつは目を輝かしてまた訊いてくる。彼女は逆に知らない学校のセーラー服を着ていて、学校の女子の制服姿に慣れていた僕には違和感を感じた。黒い髪が重く肩にかかっていて、夕焼けで赤に光った。睫毛も、あかい。
それはさておき、さっきからぶしつけに質問をしてくる彼女に僕は少し不快感を感じていた。
「あの…なんか用ですか?何もないならもう行きたいんですけど」
迷惑だということを前面に押し出して、僕は言った。女の子の方は僕の態度にあえて触れず(っていうか気付いてなかったのか)、やっぱり話を続けた。
「上梓中学(じょうしちゅうがく)」
中途半端ですが。こんな感じで。
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