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はいはーい。設定殺しでおなじみの乃壱ですよー。
読解能力ないんだもん☆
乃壱がもう失敗しないように、今度からキャラ増やしたらちょっとした注意書きをお願いしたい。ちょろっとね。リレー小説だからあんまり限定せいへんほうが良いしな。
一応続き作っていきますよー
要するに、紫竹は僕の最後の世界とのつながりだったのだ。
「暇なの?」
カーテンの隙間から差し込む光が途絶えた頃。やっぱり毎日顔を出す紫竹に、ある日僕は唐突に尋ねた。考えてみると、引き籠ってからまともな会話文を僕が発したのは初めてと言って良いくらいだった。案の定、紫竹はドア越しでもわかるくらい無茶苦茶に喜んだ。
「お、おおお!!しゃべった!」
「…」
それは僕にはとてもウザイ反応だけど。紫竹の声がドアを揺らして、体重を預けている僕の背中にも響く。面映ゆくて、俺は向こうから見えてもいないのに俯いた。その調子でドアも開けてくれればいいのに、と言う調子に乗った態度は無視した。
「そーだね、先生は保健室の先生だからさぁ。普通の先生よりも暇人なの」
へらへら笑っているのかな。記憶の中でほんのちょっとだけ霞んできている、紫竹の顔を思い返す。一緒に、保健室時代の僕の小さな絶望まで思い返されて、僕はまたちょっと不機嫌になった。
「…そろそろ僕の事、あきらめれば良いじゃん」
ごつん、と後頭部をドアにぶつけた。鈍い音がした。
紫竹がやっている行為が、単なる親切心か、それとも自己陶酔に浸りたいが為に来ているかは知らないが、どちらにしろ何も生み出さない無意味な行為には変わりない。
「やだよ」
いつになくきっぱりと、芯が通った声で紫竹は言った。
その反応に安心したなんて、認めたくない。僕が否定して否定して否定して否定を繰り返して、それでもまだ受けとめようとしてくれている紫竹。受け入れるなんて大層な事は考えてないのだろうけれど。
僕は、極力感情を込めないで、また言葉を発した。
「うちの親、迷惑してるだろうしさー…」
親を使うのは卑怯な気がしたが、つついてみることにした。
紫竹は心外そうな声で言った。
「そうなの?既に顔パス認定されたみたいだよ」
「!? マジかよ」
いつの間にか浸食されてる!馴染んじゃってる?!
驚きでつい素が出てしまった。
「たまにご飯も頂いています、ゴチです」
「なっ、しかも結構深い交流が」
「今日の晩御飯のカレーは、先生のリクエストです。わーい」
「つーかテメエそれが目当てで来てるだろ!」
どーりで家がなんだかスパイス臭ぇと思ったよ!
いつ以来か、叩いた軽口。紫竹はへへー、と笑った。
「やー、茜ちゃんとこんなに話すの久々だなー」
あ か
ね
なごんだ雰囲気が、それで一瞬にして崩れ去る。
その言葉は僕の地雷だった。
「『茜』じゃないから」
僕は低い声で、威嚇するように言った。立ち上がって、ついでにドアを思いっきり蹴飛ばした。
ガゴ、と鈍い音がして、その音の分だけ痛みが僕にフィードバックする。裸足であるが故だ。ばか、心の中で僕は自分を詰った。
『茜』がいないから、僕は今ここでこんな事になっているんだ。
「…ごめんなぁ」
遅れて、紫竹が発した謝罪は、僕を更に苛立たせた。
なんで謝るんだよ。何も教えないで、ひたすらいじけてるのは僕の方なのに。
―――――
長いのはお詫びだと思ってくれ。まとめる能力がないなんて言わないの。
茜の意味は好きなようにとって…おねーさん瀕死だあい。